【今回のポイント】
- コイルの自己誘導は、第13〜15講で学んだ「コイルは変化を嫌う(変化を打ち消そうとする)」の延長だ。生じる誘導起電力 \(V=-L\displaystyle\frac{\Delta I}{\Delta t}\) の先頭のマイナスは、その気持ちを式に写し取った印にすぎない。
- 自己インダクタンス \(L\) は、ただの記号でも比例定数でもない。コイルが電流の変化にどれだけ強く逆らうか=コイルの「個性(反発の強さ)」を表す数値だ。同じ電流変化でも \(L\) が大きいほど大きな起電力で抵抗する。
- コイルがもつ磁気エネルギー \(U=\displaystyle\frac{1}{2}LI^2\) は、自己誘導の反発に逆らって電流を流すまでに蓄えた仕事。ばねの \(\displaystyle\frac{1}{2}kx^2\) と形が似るのは偶然ではなく、意味が同じだからだ。
- この単元最大の山場、ソレノイドの \(L=\mu_0 n^2 S l\) は暗記不要。自己誘導の式とファラデーの電磁誘導の法則、この2つの式を「見比べる」だけで導ける。
ここから先の講義解説・演習問題は、電磁気パックの会員限定です。