- まずはザックリ理解したい
- イメージを優先したい
- 苦手を克服したい
このような方向けに解説をしていきます。
【今回わかること】
- 垂直抗力の向きと大きさ
- 垂直抗力の求め方
力についての基本事項をまだ確認してない方は、先に確認しておいてください。
まずはザックリ理解したい イメージを優先したい 苦手を克服したいこのような方向けに解説をしていきます。【今回わかること】 力の表し方 覚えなきゃいけない6個の力 それぞれ[…]
垂直抗力とは『支えるチカラ』
実際は、作用反作用の法則で出てくる「押し返される力」という理解のほうが万能です。
では、なぜ『支える力』とイメージしてもらったのか。
具体例を使って説明します。
物理基礎の基本問題でよく出会う2パターンの状況を用意しました。
①②のように、物体と動かない床の問題がよく出てきます。(物体を主役として考える)
このようなときに「(物体が)押し返される力」だと考えるステップが多くなるという面倒な点があります。
- 「物体が押す力」は床に働く ←押す力を考えるステップ
- だから物体は床から押し返される ←作用反作用の法則を考えるステップ
- その押し返される力が『垂直抗力』
という3ステップを考えることになってしまいます。
- 床に触れてるから支えてもらう力『垂直抗力』が働く
の1ステップで済みます。
垂直抗力の向き
垂直抗力の向きを探すときは、物体と触れている面に注目しましょう。
そして、その面と垂直な向きに矢印を書けば終了です。
念のためですが、支えられる向きってどっちかな?と考えるのは忘れないでください。
先ほどの2パターンでは、垂直抗力の向きはこのようになります。
特に、②のように斜面上の問題では気を付けてください。
垂直抗力を真っすぐ上向きに書いてしまい、テストで間違ってしまうひとが毎年います。
向きは『触れている面と垂直』です。
垂直抗力の大きさ
垂直抗力の大きさは状況によって変わるから、とりあえず何か文字で置くしかないというのを覚えておきましょう。
そこでよく使う文字が \(N\) です。
では、状況によって変わるとはどういうことなのかを具体例を使って考えてみましょう。
今回は「体重が重い男性」と「体重が軽い女性」がイスに座っている状況をイメージしてみます。
もちろん「体重が重い男性」のほうが支える力は大きくなるはずです。
しかし、どれくらい大きい?と聞かれても答えられません。
座っている人の体重に合わせて、支える力もどんどん変わってしまいます。
なので、とりあえず何か文字で置くしかないということになります。
実際に問題の中で垂直抗力を使っているところを見たいという方は、この動画を参考にしてみてください。
垂直抗力の求め方
垂直抗力の大きさは状況によって変わるので、実際は力のつり合いや作用反作用の法則や運動方程式から求めることになります。
問題で与えられている情報や、そのときの運動の様子によって、どの式を立てるかは変わってきます。
現段階では、まず次のことを覚えておきましょう。
- 垂直抗力の大きさは\(N\)と置く
- そのあと立てた式を計算してNの値を求める
力学で覚えるほかの力も「向き」と「大きさ」を覚えておきましょう。
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