- まずはザックリ理解したい
- イメージを優先したい
- 苦手を克服したい
このような方向けに解説をしていきます。
【今回わかること】
- 速さとはなにか
- 速さと速度はなにが違うのか
速さってなに?
教科書では「単位時間当たりの移動距離」と解説されていることが多いですが、『単位時間当たり』という言葉がイメージしにくいです。
中学時代から速さ・道のり・時間に関する問題が苦手だった方は、とりあえず『1秒で何m進むか』という覚え方をしましょう!
「単位時間あたり」とは、基準となる時間の長さのこと
- 5秒間など秒で測る問題のとき
→単位時間は『秒』 - 3分間など分で測る問題のとき
→単位時間は『分』 - 2時間など時間で測る問題のとき
→単位時間は『時間』
速さをイメージするために50m走について考えてみましょう。
もちろん50mを走り切る時間が短い人です。
この速さの測り方では「同じ距離を短い時間で走る人が速い」ということになります。
しかし、この基準だと面倒なことがあります。
同じ距離同士で比べないと速いか遅いかわからないということです。
例えば、50mを10秒で走る人は遅い部類。
それに対して、100mを10秒で走る人はすごく速い部類です。
このように距離によって速さの基準がバラバラだと困ります。
よって、速さを『1秒で何m進むか』で測ります。
この測り方であれば、50m走でも100m走でも、同じ基準で測れるので比較も簡単です。
例えば、50mを10秒で走る場合は「速さは5」、100mを10秒で走る場合は「速さは10」なので後者の方が速い。
まずは速さの測り方を身につけることを目指しましょう!
ちなみこのときの速さの単位は [m/s] と表します。
時間や距離の単位が変われば、速さの単位も変わります。(km/hなどのように)
速さ・速度の意味の違いは?
「大きさってなんのこと?」となる方のために、1つ具体例を使って速さと速度についてハッキリ区別をつけましょう。
いま2人の人が走っています。
- 東向きに5m/sで走っている人
- 西向きに5m/sで走っている人
2人の共通点は、どちらも『5m/s(大きさ)』というのは同じです。
2人の違う点は、東向きと西向きで走る『向き』が違います。
- どちらも5m/s → 『速さ』は同じ
- 5m/sだけど東と西で向きが違う → 『速度』は違う
向きを気にせず数値だけを見ているのか、向きまで気にしているのかという違いです。
野球のスピードガンや車のスピードメーターも『速さ』を測っているものの1つです。(これらで向きを調べることはできません)
まとめ
- 速さは『1秒で何m進むか』
- 速さは大きさのみ
- 速度は大きさと向きの両方
動画内では問題演習などもあるので是非チャレンジしてみてください!