指導哲学|まことの高校物理教室が大切にしていること

TEACHING PHILOSOPHY
「わかったのに解けない」を、
根本から治す。
表面的なテクニックではなく、思考プロセスそのものを修正する。
14年間の指導で辿り着いた、「ドクター型アプローチ」の話。

ほとんどの高校生が抱える「物理の壁」

「授業では理解できた気がしたのに、テストになると手が動かない。」

「公式は覚えているのに、どこで使えばいいかわからない。」

これは物理を学ぶ高校生なら、ほぼ全員が一度はぶつかる壁です。
そしてこの壁は、勉強量を増やしても、なかなか超えられません。

努力しても成績が上がらない ―― その苦しさ

問題集を何周もした。解説も読んだ。公式カードも作った。
なのに模試の偏差値は変わらない。

「自分には物理のセンスがないのかも」
そう思い始めて、物理を嫌いになっていく。

14年間、何百人もの生徒を見てきて断言できることがあります。
物理に「センス」は要りません。
成績が上がらない本当の原因は、もっと別のところにあります。

原因は「暗記物理」という思考習慣

多くの高校生の物理の勉強法を観察すると、ある共通パターンが見えてきます。

❌ 暗記物理の思考パターン
1. 問題文を読む
2. 「この問題にはこの公式」と当てはめる
3. 計算して答えを出す
4. 合ってたら次へ、間違ってたら解説を読む
✅ 考える物理の思考パターン
1. 現象を物理的にイメージする
2. 「何が起きているか」を言語化する
3. 必要な法則を自分で選ぶ
4. なぜその法則なのかを説明できる

暗記物理は、問題を「パターン認識」で解こうとする思考習慣です。
これは見たことがある問題なら解けますが、少しでも条件が変わると手が止まります。

しかも厄介なことに、暗記物理は「本人が気づかない」。
自分では理解しているつもりなのに、実は暗記に頼っている。
これが「わかったのに解けない」の正体です。

🩺
ドクター型アプローチ
症状ではなく、原因を治す

私の指導は、生徒の「思考のクセ」を診断するところから始まります。

なぜ「ドクター型」なのか
病院に行ったとき、お医者さんはいきなり薬を出しません。
まず症状を聞いて、検査をして、原因を特定してから治療方針を決める。
物理の指導も同じだと考えています。
「なぜ間違えたか」を診断しない限り、本当の改善はできない。

具体的には、こんなプロセスで進めます。

1
問題を解いてもらう(答えは見ない)
正解か不正解かより、「どう考えたか」を観察する
2
思考プロセスを言語化してもらう
「なぜそう考えた?」と問いかけ、思考のクセを浮かび上がらせる
3
診断 ―― 根本原因を特定する
「力の向きをイメージできていない」「エネルギー保存の使いどころがわからない」等
4
思考プロセスを修正する
正しい考え方の「道順」を一緒に作り直し、次の問題で実践する

これは「解き方を教える」のではなく、「考え方を治す」指導です。

思考が変わると、こうなる

思考プロセスが修正されると、生徒にある変化が起きます。

💡
「初見の問題」が怖くなくなる
パターン暗記ではなく、現象を理解しているから応用がきく
💬
「なぜこうなるの?」を自分で説明できる
公式の意味を理解しているから、使いどころを自分で判断できる
🚀
他の科目にも波及する
「考えて解く」習慣は物理だけでなく、数学や化学にも効く

14年間で何百人もの生徒を見てきましたが、
物理の成績が伸び悩む原因は、ほぼ例外なく「暗記物理」です。
逆に言えば、思考のクセさえ修正すれば、誰でも物理は伸びます。

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